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2012年07月08日

スープ

私の両親は私が産まれた転から
飲食店を営んでいました

慌ただしいランチタイムが過ぎた時
野宿をしているような姿のおじさんが
お店に入って来てカウンターに座りました

まだ小学生だった私は
そんなおじさんの存在が怖くて
ドキドキしていたのを覚えています

すると、そのおじさんは
カバンから缶詰めを出して
これでスープを作ってもらうように
母に伝えました

それを、断るだろう…と思っていたら
母は断るどころかそれを受け取りキッチンへ

数分後、缶詰めで作られた温かいスープが
運ばれて来て
おじさんは、スープを美味しそうに
一滴も残さず飲んで
嬉しそうに帰って行きました

メニューにはないスープ
きっとあのおじさんの心と体を
温めた事でしょう

私は、そんな母の姿を見て
偏見は止めよう…
と思いました

けして、豪華な食事じゃなくても
人の心は満たされる
と、感じた日でした




Posted by Ri-sa at 23:53│Comments(0)
 
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