2011年09月05日

SOS


赤ちゃんは、不快感や痛み、空腹など自分の気持ちをまだ言葉で伝えられないので泣いて知らせます。
4、5才にもなると言葉数も増え、気持ちをストレートに伝えてきます。

以前、こんな事がありました。
4才の男の子がお友達に嫌がらせを受けながらも「嫌だ!やるな!」と言えないのです。
でも彼の表情はあきらかに嫌そうでした。

同級生の中でも、体つきも声も小さな彼は自分の心の声を言葉にすることが苦手なようです。

「嫌な時はイヤって言うんだよ。イヤって言っていいんだよ。」
そう彼に伝えてみたものの、はたして彼が言える様になるかどうか…

その日から、まわりにかき消されそうな彼の小さな声を少しでも多く拾い上げました。
なるべく話しやすい雰囲気を作りたくて。いつも見ているからねと感じとってもらいたくて。
すると、彼から話しかけて来る事が少しずつ増えてきたのです。

今、こういう場面は幼児だけではありません。
小学生の中には嫌な思いをしても表情にすら出さず、逆に笑ってごまかしたり…
自分の感情を表に出すのが出来ない子が増えていると聞きます。

きっとこの子達にとっては「イヤ!」と言う一言にものすごいエネルギーを使うはずです。

誰でもいいと思います。
近くにいる誰かが見ているという安心感。
言いやすい雰囲気を作ってあげることで、自分で自分自身を守っていける力が身につくといいなぁ♪



Posted by Ri-sa at 22:33│Comments(0)
 
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